国連機関によって2011年3月にミラクールが採用されましたが、施工したフィリピン ソルソゴン市から温度測定データが送られてきました。小学校でミラクールを塗装した教室は塗装していない教室より2.4℃も室温が下がっていました。室温で2℃以上も差があると学習効率に違いが出るかも知れませんね。また、住居での比較ではミラクールを塗装した住居の室温は塗装していない住居より12.1℃も下がっていました。教室は開放的な空間で通風が非常に良い環境ですが、住居は締め切っているので差が顕著に出たようです。詳細は下記の通りです。
また、こちらの情報は各種データ・論文ページの【実測データ】にも掲載しております。
ミラクールによる結果の検証：住居
（全く同じ住居を２つ選び、１つの住居屋根にミラクールを塗装し比較しました）
■温度測定点
１．外気温度
２．天井温度（未塗装）
３．室内温度（未塗装）
４．天井温度（ミラクール塗装）
５．室内温度（ミラクール塗装）
■測定器
TR-71Ui （株式会社ティーアンドデイ）
■測定期間
2011年5月14日～2011年6月26日
■測定結果
ミラクールによる結果の検証：小学校
（２つの教室を選び、１つの教室の上部屋根にミラクールを塗装し比較しました）
■温度測定点
１．外気温度
２．天井温度（未塗装）
３．室内温度（未塗装）
４．天井温度（ミラクール塗装）
５．室内温度（ミラクール塗装）
■測定器
TR-71Ui （株式会社ティーアンドデイ）
■測定期間
2011年7月9日～2011年8月8日
■測定結果
【考察】
室内温度の差はは最高で2.4℃です。しかし、天井からの輻射熱の差を加味すると、実際の教室での学習環境はもっと差が出ていると考えられます。ミラクールを塗装した教室の天井から出される放射エネルギー（輻射熱）は未塗装教室のそれより20.6％少なくなっています。
輻射熱は表面温度（絶対温度）の4乗に比例します：（33.3+273)4/(70.7+273)4＝79.4%
