屋根塗替えのタイミングと塗料の耐久性

一般的に塗替えのタイミングとして、チョーキングという現象(指で塗膜をなぞると塗料の粉が付く現象)がありますが、屋根の場合は自分で確認できるものではありません。そこで、今の建物が築何年なのか、前回の塗り替えから何年経ったのかをうっすらと覚えておく必要があります。今回が2回目の塗り替えの場合、前回に塗った塗料の種類によって塗替え時期が異なりますので、下記を参考にしてみてください。

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各塗料の耐久性の目安

  • ウレタン系樹脂塗料:7~9年
  • シリコン系樹脂塗料:10~12年
  • フッ素系樹脂塗料:10~15年
  • 無機塗料:15~20年

初めての塗り替えの場合も、2回目以降の塗り替えの場合も、まずは10年を一つの目安にプロに点検をお願いしてみるのもいいかもしれません。

チョーキングの判定方法

チョーキング(白亜化)とは仕上塗材表面の樹脂分が劣化し、充填材が離脱しやすくなり表面が粉末状になる現象ですが、その程度はJIS K 5600-8-6 に規定されている方法によって評価できます。
塗膜表面に貼り付けた透明な粘着テープを剥がし、テープに付着した微粉を、微粉が目立つ背景色の上で目視で観察し、標準図版と比較して等級を判定するというものです。

当社の塗料に使用している樹脂には、アクリル、ウレタン、シリコン、無機、MMA、ポリウレアなど多岐に亘っています。いずれの樹脂も永久に劣化しないわけではなく、使用目的や予算によって使い分ける必要があります。
永遠に劣化しない安価な樹脂があれば良いのですが。