用語集-あ行

あ行

ISO(あいえすおー)環境
国際標準化機構の英語略(International Organization for Standardization)。電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を策定するための民間の非政府組織。本部はスイスのジュネーヴ。
ISO14000シリーズ(あいえすおー14000しりーず)環境
ISOにおける環境管理の技術委員会において環境管理システムなどに関する国際規格。1996年に発行され、環境マネジメントシステム、環境監査、環境ラベル、環境パフォーマンス評価、製品の用語と定義、製品のライフサイクルアセスメントの各規格がある。
ISO14001(あいえすおー14001)環境
事業所を単位として、環境に関する方針や目標の作成、その具体化のための組織や責任、プロセスなどの基準を定めた国際規格。
ISO9000シリーズ(あいえすおー9000しりーず)環境
ISOにおける品質マネジメントシステムに関する国際規格。その中核をなす規格はISO 9001である。
ISO9001(あいえすおー9001)環境
品質管理及び品質保証に関する国際規格。1987年に制定され、信頼のおける品質システムを組織内部に構築することによって、顧客満足を得ることを目的とした規格になっている。
アクリル樹脂(あくりるじゅし)原材料
アクリル酸、メタアクリル酸などの誘導体を主成分とする重合樹脂のこと。
アクリル樹脂塗料(あくりるじゅしとりょう)塗料
アクリル酸、メタアクリル酸などの誘導体を主成分とする共重合樹脂を用いた塗料。溶剤型、エマルション型、粉体型などがある。無色透明で耐水性、耐候性に優れている。
足場(あしば)塗装
工事を行なう場合の仮設作業床、従業員の通路などの目的で構成された木製または鋼製の仮設物。本足場、一側足場、吊足場などの形式がある。
アスファルトルーフィング(あすふぁるとるーふぃんぐ)建材
屋根材。アスファルトを侵み込ませたフェルトの両面に、さらにアスファルトを塗ったもので防水層として使われる。
アルデヒド(あるでひど)原材料
アルデヒド基-CHOをもつ化合物の総称。車の排ガス、煙草の煙などにも含まれ、光化学スモッグの原因になると言われている。ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどがある。特にホルムアルデヒドは室内環境汚染の原因といわれている。
アルミニウム板(あるみにうむばん)建材
アルミニウム板。鋼板に比べ、軽い、成形しやすい、耐食性がよい。

↑ページTOPへ

一酸化二窒素(いっさんかにちっそ)環境
N2O (mw44.23).亜酸化窒素、笑気ともいう。常圧で無色透明の気体.吸入麻酔薬として使われる。 二酸化炭素の約300倍(100年GWP(100年間で発揮する温室効果))の温室効果ガスであり、京都議定書でも排出規制がかけられた。
色押さえ(いろおさえ)塗装
着色した上に塗装して、色が上塗り塗料に移行するのを防ぐこと。
インシュレーションボード(いんしゅれーしょんぼーど)建材
軟質繊維板。植物繊維をほぐして成型した軽量な板。密度が0.35g/cm3未満のもの。断熱材や吸音材として使用する。インシュレーションボードにアスファルト処理を施し耐水性を向上させたものが「シージングボード」で、外壁や屋根 下地として使われる。
隠ぺい力(いんぺいりょく)塗装
ある厚さの塗膜が下の面を覆い隠し、素地の色が見えなくなる性能をいう。一定の表面を塗り隠すのに要した塗料の量で表す。俗にはのび、またはかぶりという。

↑ページTOPへ

浮き(うき)塗装
塗料を塗り重ねる場合、上塗りが下塗りの塗膜を侵して小さなしわ、あるいは割れ模様を生じる欠落現象。
ウレタン樹脂塗料(うれたんじゅしとりょう)塗料
ポリオールとポリイソシアネート化合物とで反応生成したウレタン結合を有する樹脂をビヒクルとする塗料。1液型と2液型がある。付着性・たわみ性・耐候性・耐薬品性に優れている。欠点としては価格が高く、白亜化しやすい。
上塗り(うわぬり)塗装
「トップコート」ともいう。塗装行程の最後に行う塗装のことで、平滑性、光沢、色などの仕上がり感がこの行程で決まる。

↑ページTOPへ

エアスプレイ(えあすぷれい)塗装具
塗料を霧状に噴出して塗装する塗装具。刷毛塗りに比べて作業能率がよく、凹凸面でも平滑な仕上がりが得られる特徴がある。反面霧の飛散と塗料のロスが多い欠点がある。
エアレススプレイ(えあれすすぷれい)塗装具
塗料を60~200kg/㎝²の高圧に加圧し、小口径から噴出し、吹付け塗装を行なう塗料具。エアスプレイに比べると霧の飛散が少なく、塗着効率がよく、汚染が少ない。
エコマーク(えこまーく)環境
様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベル。日本では、日本環境協会が1989年から実施している。各製品別に基準があり、塗料の場合は芳香族炭化水素系有機化合物を含まないものにあたえらている。
エコラベル(えこらべる)環境
環境負荷が少ないなど環境保全に役立つ商品を購入者が識別するために商品につけられるラベル。、ISO(国際標準化機構)では、エコラベルを「タイプ1」「タイプ2」「タイプ3」の3つに分類している。タイプ1のエコラベルとは、企業が申請を行った製品について、第三者認証機関があらかじめ設定した基準にもとづいて認定を行う制度を持ったもの。我が国の「エコマーク」やドイツの「ブルーエンジェル」などは、このタイプ1のエコラベルに該当する。タイプ2は、企業が自社製品について、自らの責任において独自に環境配慮に関する主張をするもの。「○○フリー」とか「当社比で○○%削減」などと自社製品に対してうたっているものがこれに当たる。タイプ3のエコラベルは、製品の製造から使用、廃棄に至るライフサイクルの各段階で、CO2の排出量や消費資源量などの環境負荷のデータを定量的に示す。
FRP(えふあーるぴー)建材
Fiber Reinforced Plasticsの略称。繊維強化プラスチックのこと。ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させている。機械的強度が高い。自動車、家具など各種の成型物に使用。塗装の際は、付着性を維持させるため、ペーパーで研磨するなどの配慮が必要。
エポキシ樹脂(えぽきしじゅし)原材料
エピクロルヒドリンとビスフェノールAをアルカリ雰囲気で反応させることによって生成する化合物。塗料用の樹脂にするために、加熱乾燥型、二液乾燥型、酸化重合乾燥型がある。
エポキシ樹脂塗料(えぽきしじゅしとりょう)塗料
2個以上のエポキシ基を含む樹脂を主成分とする塗料。代表的なものはエピクロルヒドリンとビスフェノールの縮合物。耐薬品性、耐水性に優れている。他の樹脂との相性が良くない。耐候性が悪く、紫外線で黄変・チョーキングする。
MSDS(えむえすでぃーえす)環境
製品安全データシートMaterial Safety Data Sheetの略。 化学物質管理促進法(PRTR法)において指定化学物質や指定化学物質を含む製品を譲渡または提供する際、使用者に対して当該化学物質の性状および取り扱いに関する情報を提供することが製造メーカーに義務付けられた。
LCA(えるしーえー)環境
Life Cycle Assessmentの略。 製品やサービスの一生を通じての環境影響を評価する手法。LCAでは製品やサービスを原料の調達から製造、流通、使用、廃棄、リサイクルに至るライフサイクル全体を対象として考え、一生を通じて製品等に投入される資源、エネルギー又は排出物を定量的に把握する。
LC50(えるしー50)環境
Lethal Concentration 50の略。半数致死濃度のこと。ガス体または水に溶解した状態の化学物質に曝露された生物の半数(50%)が試験期間内に死亡する濃度のことで、化学物質の急性毒性の強さを示す代表的指標として利用される。
LD50(えるでぃー50)環境
Lethal Dose 50の略。半数致死量のこと。化学物質をラット、モルモットなどの実験動物に投与した場合に、その実験動物の半数が試験期間内に死亡する用量のことで、投与した動物の50%が死亡する用量を体重当たりの量(mg/kg)としてあらわしたもの。化学物質の急性毒性の強さをあらわす代表的指標として利用される。
塩化ビニール樹脂塗料(えんかびにーるじゅしとりょう)塗料
ポリ塩化ビニル(PVC)を主成分とする樹脂状物質を塗膜形成要素として用いて作った塗料。耐薬品性、耐水性、耐候性、耐油性がよい。また速乾性もあるので、工期の短縮を計ることができる。

↑ページTOPへ

温室効果ガス(おんしつこうかがす)環境
太陽からの熱が地表から輻射される際、地球の外に放出されるのを防ぐガス。逆に言えば、この温室効果ガスによって再輻射され、地球が暖められて温暖化の引き金となる。水蒸気、二酸化炭素、メタン、フロンガスなどがあるが、地球温暖化に対する貢献度は大気中の濃度がほかと比べて高い二酸化炭素が一番高いとされている。

↑ページTOPへ