用語集-か行

か行

化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)環境
喫煙、副流煙、長きにわたる化学物質摂取や、一度に大量に化学物質を摂取することによって引き起こされるとされる過敏症のことを言う。自律神経失調症、睡眠障害、皮膚炎など症状は様々である。特定の化学物質はホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなど。
可使時間(かしじかん)塗装
多液型の反応硬化型塗料で主剤と硬化剤などを混合した後、ゲル化や硬化などを起こさないで塗装作業に支障なく流動性を保っている時間。ポットライフともいう。
化審法(かしんほう)環境
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律。人の健康及び生態系に影響を及ぼすおそれがある化学物質による環境の汚染を防止することを目的とする法律。
可塑剤(かそざい)原材料
乾燥した膜に伸び、タフネス、たわみ性を与えて、塗膜の柔軟性を向上させるための添加剤。ジブチルフタレートやベンジルブチルフタレートなどがよく使用されている。塗料に対して、2~6%加えるのが普通である。
かぶり(かぶり)塗装
高温多湿時に塗装すると、塗面が乾燥するにつれてかすみがかかったように白くぼやけてつやがなくなる現象。溶剤の蒸発に伴い塗面近くの水蒸気が冷却し結露して白化する。塗装後加熱して防ぐ。ラッカーなど揮発乾燥形塗料で多く見られる現象。白化またはブラッシングともいう。
ガルバリウム鋼板(がるばりうむこうはん)建材
鉄板を基材としてアルミニウム、亜鉛、シリコンからなるメッキ層を持つ溶融アルミニウム-亜鉛合金メッキ鋼板を総じてガルバリウム鋼板という。
皮すき〔スクレーパー〕(かわすき)塗装具
皮をこすって平らにする用具。被塗面の異物除去や平滑にするために用いる。
環境基本法(かんきょうきほんほう)環境
1992年6月に開催された地球サミットをきっかけに1993年11月に制定された法律。持続的発展が可能な社会の構築をめざし、環境に関する循環、共生、参加、国際的取組などの分野の政策基本理念を定め、環境の保全に関して国、地方公共団体、事業者及び国民の責務を明らかにし、環境の保全に関する施策の基本事項を定めている。
環境ホルモン(かんきょうほるもん)環境
正式には外因性内分泌攪乱物質または外因性内分泌攪乱化学物質。環境ホルモンという呼び名は、あるひとつの物質の名前ではなく、生物のホルモンの働きを狂わせてしまう物質の総称。体内の正常な働きをするホルモンの働きを壊すことで、生殖器の異常・精子の減少・卵巣がんや乳がんなどの生殖器のがん・性行動の異常など様々な異常を引き起こす。
環境問題(かんきょうもんだい)環境
国際問題の一つ。 広くは生物を取り巻いている外界に発生する、生物にとって有害な現象一般をいう。狭義には、人類の活動が人類を取り巻く環境あるいは自然総体に対して各種の干渉を行い、悪影響を生じさせる現象を取り上げていう。(地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨等)
感作性物質(かんさせいぶっしつ)環境
生体に抗原を投与して、同じ抗原の刺激に対し強く反応する免疫状態や、アレルギー症状の中で生命の危険をもたらすような反応を起こりやすくさせるような物質。
含水率(がんすいりつ)塗料
材料に含まれる水分の、その材料の絶乾重量に対する百分率。
岩綿吸音板(がんめんきゅうおんばん)建材
無機質繊維の岩綿(ロックウール)を主原料として板状に成型し、表面仕上げをした内装材で、吸音性・断熱性・防火性などに優れた不燃材で、主に天井材に用いられる。
顔料(がんりょう)原材料
塗料の色の元。微粉末状で一般に水その他の溶剤に溶けず、薄層に塗布した際、壁面を隠ぺいすると共に色彩を付与する性質がある。

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希釈剤(きしゃくざい)塗料
シンナー、薄め液、レジューサーなど塗料の濃度を下げて塗りやすくするためのもので、塗料と混ぜて使う。
キシレン(きしれん)原材料
芳香族炭化水素系溶剤の一つ。保存・取扱いは、トルエンと同様だが、沸点が高いためトルエンよりも安全性は高い。塗料シンナーにも多く使用されている。
機能性塗料(きのうせいとりょう)塗料
素地の保護・美観の付与以外にさらに特殊な機能をもつ塗料。蛍光塗料、示温塗料、滑り止め塗料、磁性塗料、電波吸収塗料、貼紙防止塗料、抗菌塗料、消臭塗料など。
揮発性有機化合物(VOC)(きはつせいゆうきかごうぶつ)環境
常温・常圧で空気中に揮発(蒸発)しやすい有機化合物で、石油由来のベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類や、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロエタンなどの有機塩素系化合物がある。揮発すると大気汚染物質となり、水に溶けると土壌や地下水汚染の原因物質となる。いずれも発がん性があり、排出基準や環境基準が定められている。PRTR法に基づく集計では、塗料の溶剤に使われるトルエンやキシレンが最も環境への排出量が多い。
気泡コンクリート(きほうこんくりーと)建材
autoclaved lightweight aerated concrete 略称ALCともいう。高温高圧多湿養生を意味するオートクレーブ状態で製造管理された軽量気泡コンクリート。
強溶剤塗料(きょうようざいとりょう)塗料
強溶剤塗料は比較的溶解力の強いラッカーシンナー、エポキシシンナー、ウレタンシンナーなどを強溶剤で希釈する塗料。

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グラスウール(ぐらすうーる)建材
短いガラス繊維でできた、綿状の素材である。断熱材、吸音材(遮音ではない)、防火性にも優れており、アスベストの代替材として使用されている。価格が安く、断熱性能が良い。10K・16K・20K・24K・32K・40K・48Kとあり、数値の大きいほど断熱性能が高く、断熱材区分も密度によって違ってくる。
グリーン購入法(ぐりーんこうにゅうほう)環境
2000年5月24日に成立し、2001年4月1日から施行された法律で、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」が正式名称。環境に対し環境負荷の少ない製品やサービス、また廃棄物からの再生品を積極的に選んで調達することを目的とする。
クロルピリホス(くろるぴりほす)環境
有機リン系化合物の殺虫剤。シックハウス症候群の原因物質とされ、ホルムアルデヒドとともに、建材使用を規制されている。シロアリ駆除に効果的とされ、家庭用から農業用まで使用されてきた。

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珪藻土(けいそうど)建材
植物の藻が化石化した土。主に内壁材として使われる。吸湿、放湿性に優れ、結露予防と防カビに効果を発揮する。
軽量コンクリート(けいりょうこんくりーと)建材
軽量骨材などを用いて普通コンクリートよりも密度を軽くしたコンクリート。普通コンクリートよりは強度が劣るとされる。強度をさほど必要とせず、重量を節減したい箇所に用いる。
ゲル化(げるか)塗料
ゲル=コロイド状。溶液の蒸発、冷却または化学変化などによって、ゼリー状の半固体ないし固体になることをいう。
ケレン(けれん)塗装
さび落としや旧塗膜の除去など下地調整することをいう。

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抗菌(こうきん)環境
細菌の発生・生育・増殖を抑制すること。最近の健康志向ブームやMRSA、O-157問題もあり、家庭用品、家電製品、建材などに抗菌機能を付加させたものが増えている。抗菌は、細菌の増殖を抑える意味で、殺菌とは区別される。抗菌物質には、有機系や銅、銀などの金属系などがあり、これらの物質を組み込むことで抗菌性を発現させている。
抗菌剤(こうきんざい)原材料
抗菌物質には、有機系や銅、銀などの金属系などがあり、これらの物質を組み込むことで抗菌性を発現させる添加剤。
鋼板(こうはん)建材
炭素を含有する鉄と、炭素の合金である鋼の塊を圧延加工し板状にしたもの。3mm厚未満を薄鋼板、3mm厚以上を厚鋼板という。
合板(ごうはん)建材
ベニヤとも言う。木材を薄くスライスした単板を、木目が直交するように重ねて貼り合せるため、各方向の強度や寸法安定性に優れている。表面に塗装などをせず、貼り合せた木地のまま一般用途に使うものを普通合板と言う。
コーキング材(こーきんぐざい)建材
サッシ、カーテンウォール、目地などの充填材。シーリング材ともいう。
アクリル、ウレタン、ポリサルファイド、シリコン、油性、ブチル等多種類がある。塗装が乗らないものもあるので、注意が必要。
コンクリート(こんくりーと)建材
セメントに砂と砂利などの骨材と水、さらに必要に応じて混和材料を適当な割合で練り混ぜたもの。また、これが固まったもの。

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